Q1. 国産牛肉とはどんな品種の牛の肉なの?
A. 国産牛肉には、肉専用種(和牛)と乳用種、さらには交雑種(和牛と乳用種のかけ合わせなど)や、わずかながら外国種の肉もあります。なお、肉専用種には、黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4種類がありますが、出回っている和牛のほとんどは黒毛和種です。
一方、国産牛肉の約60%を占めているのが、乳用種、交雑種、外国種などです。交雑種はだんだん増えてきていますが、アンガス、ヘレフォードなどの外国種が国内で生産されるのはごくわずかです。
Q2. 国産豚肉とはどんな品種の豚の肉なの?
A. 豚の品種の代表的なものには、大ヨークシャー、中ヨークシャー、バークシャー、ランドレース、ハンプシャー、デュロックなどがありますが、これら純粋種の豚肉が実際に出回っているのはごくわずかです。現在出回っている豚肉の90%以上はこれらの純粋種を交配して作った雑種で、三元交雑(3品種または3系統を用いて肉用豚に向く豚を作ること)によるものがほとんどです。
Q3. 枝肉、部分肉、精肉の違いは?
A. 食肉は生産者から消費者に届くまでにさまざまな流通経路をたどりますが、この間、食肉の形も処理されて変化していきます。まず、生きたままの牛や豚は生体と呼ばれ、これがと畜場でと殺されます。と体が2分割されたものを枝肉と呼びます。この枝肉を部位ごとに分割したものが部分肉です。
さらに、すぐ料理に使用できる状態にまで処理したものを精肉といいます。
Q4. 輸入肉はどこの国から、どのような形で輸入されているの?
A. わが国の輸入牛肉は平成14年度で約53万4千トン、出回り量のおよそ60%を占め、アメリカ、オーストラリアから主に輸入されています。豚肉は約74万8千トン、およそ46%を占め、主にアメリカ、デンマーク、カナダからの輸入です(かつて台湾からも多く輸入されていましたが、口蹄疫(こうていえき)が発生したため、1997年3月から輸入が禁止されています)。
Q5. 「Jビーフ」「Jポーク」シールは、どんなものに貼られているの?
A. いずれも「新鮮で安心でおいしい」国産食肉を保証するマークです。「Jビーフ」マークは、スーパーの食肉売り場やテレビコマーシャルですっかりおなじみに。アメリカやオーストラリア産輸入牛肉が出回っている中で、消費者が一目で国産牛肉であることがわかるようにつけられたものです。「Jポーク」マークは、ポークマンをイメージキャラクターにしたマークで「Jビーフ」マーク同様、国産豚肉であることを証明しています。
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